【数の子の生産・ニシンの漁獲量の管理について】
室町幕府の終わり頃から、十三代将軍・足利義輝などによって食されていたという長い歴史をもつ数の子。お正月のおせち料理やお寿司など、いまも日本の食文化に欠かせない特別な食材です。
数の子は、 ご存知の通りニシンの卵です。 そのニシンは世界の各漁場で獲れていて、 大きく分けると、太平洋の沿岸で獲れる「太平洋ニシン」と、
大西洋の沿岸で獲れる「大西洋ニシン」の2つに分けられます。
その他、最近ではオホーツク海域で獲れるにしんも
日本に輸入される数量が増えてきております。
その中でも、形がよく、卵質がしっかりしていて、
最高級品として評価されているものの多くが「太平洋産」であるということは、
実はあまり知られていないかもしれません。
この「太平洋ニシン」の漁獲量や期間は、ニシンやそれを捕食する動物たちの
生態系を守るため、カナダはカナダ漁業海岸省、アラスカは
アラスカ漁業狩猟局(フィッシュ&ゲームという政府機関)
によって厳密に規定されています。
例えば、カナダの総漁獲枠はその年に来遊するニシンの数の約20%。
各漁船が持っているライセンスによって漁獲量や時間が細かく制限され、
その漁場にニシンがどれだけ多くいても、漁獲枠に達したら漁を
終了しなければなりません。短いときで1日に15分ということもあるのだとか。
このような徹底管理によって、栄養分や美味しさがピークに達した新鮮な数の子のみが生産されているのです。
弊社はこの良質な「太平洋産数の子」を中心に、
北海道増毛の自社工場にて製品を創り上げております。
HACCPの理念に基づいた徹底した衛生管理のもと
安全で安心な「美味しい」商品創りを心がけております。
また、「太平洋ニシン」の他、「大西洋ニシン」はもちろん
最近では幻とまで言われた
「北海道日本海前浜ニシン」が少量ですが水揚げされ始めました。
昭和20年代の頃のように「群来で海が白くなるかも?」
と関係者は期待に胸を膨らませています。
ごくわずかですが、弊社も「北海道日本海前浜産数の子」を
毎年製造しております。
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